あれから5年
東日本大震災から5年。
少しずつ復興してきているとはいえ
まだまだ先が見えない方々も多くいる
あの日、東京の自宅マンションでも
長い長い揺れを感じて
ダイニングテーブルの下に隠れて
地震がおさまるのを待っていた
食器棚から陶器のティーポットや
カップが落ちて割れた
慌ててつけたテレビで
仙台空港や海沿いの地域に大きな
津波が来ているのを観て家族や親族
友人の安否が心配になった
その日から1週間程は連絡がつかな
い家族もいたけれど
震災から数日後にたまたまみつけた
NASAの衛星写真で被災地の様子がわかり
家族の住む家の無事を確認した
それまでは毎日眠れなくて
家族の住む地域のSOSをSNSで
みつけては救助の手伝いをしたり
原発が爆発したと知れば実家の
心配をした
『帰って来るな』
と父から言われた一言が
今でも忘れられない。
そこに残ると決めたことも
そこを出ようと決めた人も
それぞれの強い想いで
動いたに違いない
今は除染も済んだ実家の庭は
震災後に生まれた息子も帰省時には
外遊びをしたり花火をしている
あれから5年
まだ5年
あの日の事を忘れずに
子供にも伝えていこう
日頃の備えをしておこう
2016年3月11日を迎えた深夜
ストック用の保存食を注文
また改めて防災を見直さなくては
未来に向かって進むために
あの日のことを
もう一度思い出してみよう
そしてあの日旅立った
たくさんの人々に
心からの祈りを
2016年3月11日
村田 晶子
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Diary
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